EFFECT 効果
表面温度差比較検証:壁面
金属製フラクタルを設置して壁面の表面温度を計測した結果、フラクタル本体の表面温度が金属サイディング本体の表面温度よりも低い温度を示していることから、放熱効果が高いことがわかります。
夏における街全体の表面温度を下げることにより、国際的な課題となっているヒートアイランドの抑制に貢献、また、都市部に木陰をつくることにより、熱中症対策、労働生産性の向上等、生活の質の向上に期待ができます。
表面温度差比較検証:屋根
遮熱性能検証:熱中症対策としての指数 WBGT(暑さ指数)の測定 オズ・ワークの屋外スペースに金属製フラクタル試験体を設置し、WBGT指数の測定及び暑熱低減効果検証を行った。
2019年 | 平均気温(℃) | 最高気温(℃) | 平均湿度(%) | 最小湿度(%) | 天気:昼(6:00~18:00) |
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8月9日 | 30.2 | 35.5 | 68 | 46 | 薄雲時々晴 |
地表面温度
日付 | 時間 | フラクタル | 日なた |
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WBGT(℃) | WBGT(℃) | ||
8月9日 | 12:00 | 29.9 | 34.3 |
12:15 | 30.4 | 34.6 | |
12:30 | 29.9 | 33.0 | |
12:45 | 29.3 | 32.5 | |
13:00 | 29.3 | 32.3 | |
13:15 | 29.3 | 32.3 | |
13:30 | 29.1 | 31.3 | |
13:45 | 28.9 | 31.3 | |
14:00 | 29.2 | 32.7 | |
14:15 | 28.9 | 31.4 | |
14:30 | 28.6 | 31.3 | |
14:45 | 28.3 | 30.0 | |
15:00 | 28.3 | 30.8 | |
平均 | 29.2 | 32.1 |
WBGT(℃) | 熱中症予防運動指針 | |
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31以上 | 運動は原則中止 | WBGT31℃以上では、特別な場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。 |
28~31 | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 |
25~28 | 警戒 (積極的に休息) |
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。 |
21~25 | 注意 (積極的に水分補給) |
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候を注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
21未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
風速46メートルの風を金属製フラクタルにあてたところ、風がフラクタル通過後、そよ風程度に減風されていることを示しています。
フラクタル構造により風が上下相互に干渉し、風の運動エネルギーを失わせます。
技術参考資料